灯す

第7部 のこす(4)東京五輪をモデルに 成功の意義、日本だけでなく

 日本は新型コロナウイルス危機を乗り越えられるか。

 来夏の東京五輪・パラリンピックの行方に海外の視線が注がれている。

 立候補都市の減少で五輪の継承自体も危ぶまれる世界。

 だからこそ成功させたい。

                  

 「東京五輪は最後の挑戦。最初で最後のメダルを取りたい」

 競歩フランス代表のヨアン・ディニ(42)にとり、東京五輪は「競技人生を総決算する場」となる。

 2014年に競歩50キロで3時間32分33秒の世界記録を達成し、今も記録は破られていない。だが、08年北京大会から3回出場した五輪ではメダルを手にしていない。

 新型コロナの流行は、ディニの夢に影を落とした。フランスでは3~5月、全土で都市封鎖が実施され、現在も欧州を襲う第2波で規制が続く。

 それでもディニは、隔離期間を見越して早めに日本入りしたり、訪日するスタッフの人数を制限したりといった工夫で開催できると信じる。