2021焦点

(4)五輪・パラは成功するのか

 新型コロナウイルスの影響で開幕が1年延期された東京五輪・パラリンピック。「世界がウイルスに打ち勝った証し」(菅義偉(すが・よしひで)首相)としての開催を目指す大会は、従来の祝祭感あふれる「世界最大のスポーツイベント」からの転換を余儀なくされる。すべての参加者にとって安全、安心な大会へカギを握るのは、実効性あるきめ細かな感染症対策。五輪開幕まで200日を切り、世界の感染状況をみながら計画の具体化が進む。

コロナ対策も選手が主役 観客上限数「春までには」

 「安全な環境で大会を行うために必要な『ツールボックス』(道具箱)は整っている」。昨年11月16日、延期後初来日した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、積み上げてきた新型コロナウイルス対策に自信を示した。