宮家邦彦のWorld Watch

韓国に「法の支配」ないのか

 この原稿はワシントン発帰国便で書いている。最近米国内政の動きが気になるせいか、これが過去6カ月で3度目の訪米となる。今回改めて悟ったことは、ワシントンが米国を動かしているのではなく、大都市の外にある「本当のアメリカ」がこの町を変えつつあるということだ。ショックではあったが、決して驚きではない。もともと米国とはそういう国なのだから。

 ショックだが、驚かない例は他にもある。ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)では11人の信者が殺害された。最近欧米では反ユダヤ主義が拡大しており、こうした事件が起こるのも時間の問題だったからだ。