露疑惑

米政治・外交を正常軌道に 大統領自ら狂騒を拡大 ワシントン支局長 黒瀬悦成

トランプ米大統領
トランプ米大統領

 いわゆるロシア疑惑をめぐるモラー米特別検察官の報告書が2016年米大統領選でのトランプ陣営とロシアとの共謀を否定し、司法妨害も「証拠不十分」と結論づけたことは、トランプ大統領にすれば「大山鳴動してネズミ一匹」の完全勝利だったと言っていい。

 その上で、疑問は残る。トランプ陣営が大統領選に勝つためロシアと手を組んだ事実が最初からなかったのだとしたら、なぜトランプ氏は捜査を無視あるいは静観せず、「司法妨害」と受け取られかねない行動を繰り返してきたのか。そして、共謀どころか「ロシアの干渉そのものがなかった」とも度々主張してきたのはなぜなのか。