偏西風

京アニ放火事件 もはやテロ 凶行は、なぜ

惨劇の現場となった京都アニメーションの第1スタジオ前で手を合わせる親子。国内だけでなく海外からも追悼が寄せられている=7月22日、京都市伏見区(永田直也撮影)
惨劇の現場となった京都アニメーションの第1スタジオ前で手を合わせる親子。国内だけでなく海外からも追悼が寄せられている=7月22日、京都市伏見区(永田直也撮影)

 何が起きたのか分からないまま命を奪われた人も多かっただろう。犠牲者の無念は察するに余りある。アニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ)で35人が亡くなった放火殺人事件である。事件で京アニを知った人も多いかもしれないが、作品の質の高さでアニメ界では確固たる地位を築いていた。世界中から悼む声が上がり、1日で億を超える支援金が寄せられたことがそれを証明している。現場となったのは自分の夢をかなえたアニメ制作者らが多くの人に夢を与えようと励んでいた場所。被害の規模や犯行態様からテロともいえるこの事件を再発させないためにどんなことが必要だろうか。

 ◆強い殺意で実行

 京アニはなぜ襲われたのか。容疑者の足取りを見る限り、最初から狙いを定め、強い殺意をもって犯行に及んだ様子がうかがえる。