歴史に消えたうた 唱歌、童謡の真実

(13)耕筰が白秋にアドバイス?

 昭和期の『満洲唱歌集』(東書文庫蔵)
 昭和期の『満洲唱歌集』(東書文庫蔵)

 ◆「満州」に触れず

 『待ちぼうけ』と『ペチカ』。100年近い長い間、幅広い世代に愛唱されてきた名曲だ。ともに、北原白秋(はくしゅう)が作詞し、山田耕筰(こうさく)が曲を書いた。

 現在の小学校音楽教科書の扱いを見てみよう。かつて、教科書から消えていた時期もあったが、今では教育出版が2曲ともを、教育芸術社は『待ちぼうけ』を、いずれも小学5年生用に掲載している。

 日本人には、なじみがない『ペチカ』について=ロシア風だんろ=と注釈や挿絵をつけたり(教育出版)、『待ちぼうけ』が中国の昔話をもとにした絵付き解説(教育芸術社)を載せる工夫も見られる。

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