偏西風

動き出した興行界 今こそ心の喜びが必要だ 大阪文化部特別記者・亀岡典子

「大阪文化芸術フェス」の会見であいさつする片岡愛之助さん、吉村洋文大阪府知事、中村鴈治郎さん、市川右團次さん(左から)=7月、大阪市中央区(南雲都撮影)
「大阪文化芸術フェス」の会見であいさつする片岡愛之助さん、吉村洋文大阪府知事、中村鴈治郎さん、市川右團次さん(左から)=7月、大阪市中央区(南雲都撮影)

 こんな光景は、長い観劇歴の中でも見たことがなかった。

 今月の東京・歌舞伎座。5カ月ぶりに行われている歌舞伎公演。観客は自分でチケットの半券を切る。検温。そして左右1席ずつあけられた座席。開演前、おしゃべりする人はほとんどいない。いつもはあんなにざわざわとにぎやかなのに。それでも、久しぶりに見る歌舞伎に誰もが胸をふくらませているのが気配で分かる。そうだ、歌舞伎が再開したのだ。