偏西風

大黒柱に車輪 キッチンカーは商いの本質突いた 大阪経済部編集委員・粂博之

大阪府豊中市の実証実験で出店したキッチンカー =今年1月(Mellow提供)
大阪府豊中市の実証実験で出店したキッチンカー =今年1月(Mellow提供)

 「大黒柱に車をつけよ」とは、巨大流通グループ、イオンの礎となった岡田屋呉服店の家訓である。商機や発展性のある場所が見つかれば迷わず店を移せ、との意味だ。新型コロナウイルス禍で苦しむ飲食業界で、まさに車輪を付けた店、キッチンカーが注目され、快走している。そこには、商いの本質らしきものが宿っている。

 大阪市の北隣に位置する大阪府豊中市は昨年夏から、住宅地でキッチンカーの営業を支援する実証実験を重ねている。「コロナ禍で市民生活が制限を受けている。それを何とかできないかと考えてのことです」と、同市都市経営部創造改革課の上野正彦主事は話す。