5Gでスポーツ競技場を「スマート化」 VRで観戦、実証実験が加速

VR空間での野球観戦を楽しむソフトバンクホークスファン。ゴーグルには5Gで臨場感のある立体映像が映し出されている=21日、福岡市(高木克聡撮影)
VR空間での野球観戦を楽しむソフトバンクホークスファン。ゴーグルには5Gで臨場感のある立体映像が映し出されている=21日、福岡市(高木克聡撮影)

 第5世代(5G)移動通信方式が今秋に本格運用されるのを前に、携帯電話各社がスポーツ競技場での実証実験を加速させている。スポーツや音楽イベントで人が集まる競技場は、集中する通信への対応など多くの課題が予想される5G時代の世界の縮図。競技場はスマートフォン決済の導入なども含めた新サービスの実験場となっており、通信業界とスポーツ産業との連携が深まっている。

 「コミュニケーションの進化がここで生まれる」

 ソフトバンクのモバイルネットワーク本部の野田真本部長は21日、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの本拠地ヤフオクドーム(福岡市)で、競技場での5G展開の意義を力説した。