USJ期待のマリオもコロナが翻弄 悔しい2度目の延期

2度にわたり開業が延期されたUSJの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」=大阪市此花区(本社ヘリから)
2度にわたり開業が延期されたUSJの新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」=大阪市此花区(本社ヘリから)

 テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)が新型コロナウイルスに翻弄されている。2月4日に予定していた新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の開業は2度目の延期。緊急事態宣言も延長され、先行きは見通しにくい。レジャー関連業界全体が厳しい環境にあるなか、我慢の経営が続く。(山本考志)

ハリポタ上回る600億投資

 「『マリオカート』のファンでアトラクションを楽しみにしていたので残念」

 2月4日、USJを訪れた大阪市のパート従業員の女性(56)は新エリアの開業延期を惜しんだ。この日は娘とUSJの年間パスポートを更新。「感染が落ち着き新エリアが開業したら必ず来たい」と話した。

 任天堂の人気ゲーム「マリオシリーズ」をテーマにした同エリア。ゲームのシンボルである緑の土管形ゲートをくぐってエリアに入り、ブロックをたたいてコインを獲得するなどマリオの世界を再現する。着工から6年かけて完成させ、映画「ハリー・ポッター」をテーマにしたエリアを上回る過去最高の約600億円を投じた。