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「還暦」の大阪環状線 進化の原点は「朱色ライナー」

大阪駅に到着した「朱色ライナー」。大阪環状線の転機となった電車だ=昭和52年
大阪駅に到着した「朱色ライナー」。大阪環状線の転機となった電車だ=昭和52年

 JR西日本の大阪環状線が、昭和36年4月25日の全線開業から60周年を迎える。個性的な繁華街や観光名所、私鉄、地下鉄との接続駅をぐるりと回って結ぶ重要な足であり続ける一方、他路線へ向かう快速や特急が走るルートでもあり、その役割は開業時から比べると多様化している。

 大阪環状線を明治中期に開通した大阪鉄道(天王寺-玉造-大阪、後の国鉄城東線)と西成鉄道(大阪-西九条-安治川口、後の国鉄西成線)が前身。36年に大小の河川、運河を抱えて難工事だった西九条-大正-天王寺がつながり、全線開業となった。ただ、当初は西九条のホームが高架と地上に分かれており、39年3月まで完全な環状運転はできなかった。