偏西風

大阪に国内最大級アリーナ構想 民活でにぎわいの拠点に

大阪府が万博記念公園内に誘致予定のアリーナのイメージ図=府提供
大阪府が万博記念公園内に誘致予定のアリーナのイメージ図=府提供

 「大阪の万博公園に世界的な規模のアリーナを建てていきたい」。大阪府の吉村洋文知事が9月17日の記者会見で公にしたアリーナ構想の衝撃は大きかった。関西のスポーツ界には、寝耳に水。誰が青写真を描いているのか、どこが本拠地に使うのか…。吉村知事は「今では呼べないようなコンサートや、世界的なスポーツ大会を大阪に誘致したい」ともくろむ。東京とその周辺に目玉イベントが集中する「東高西低」の状態を変えるきっかけになるのか。国内最大級となるアリーナ構想の中身を探った。

 ◆1万人超は2カ所だけ

 アリーナの建設地は大阪モノレール万博記念公園駅(大阪府吹田市)の南側に隣接する府有地の約16・9ヘクタール。阪神甲子園球場4個分を超える広さで、現在は駐車場や民間の住宅展示場となっている。建設地の東側には複合商業施設「エキスポシティ」、その南側にはJリーグ、ガンバ大阪の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」がある。