根性論は通用しない「ランナー下痢」のメカニズムと対策

 主に中長距離を専門とするランナーがトレーニングの最中や直後、急な腹痛に見舞われることがある。アスリート間では「ランナー下痢」と呼ばれ、緊張やストレスに起因すると考えられていた。そんな中、この現象のメカニズムに迫ろうと、摂南大を中心とする研究チームがアスリートと一般女性の腸内環境などを調査。ランナー下痢の要因の一つは、過度な運動に伴う腸内バランスの崩れにあることが分かった。(石橋明日佳)

メンタルに影響も

 「スポーツの世界では、体の不調は根性論で片付けられることが多い。腹痛もメンタルの不調で引き起こされると、当たり前のように考えられていた」。研究にあたった摂南大農学部の井上亮教授(腸内細菌学)が強調する。