司馬遼太郎 没後25年

「国盗り物語」信長役 俳優・高橋英樹さん 激動生き抜いた人間を活写

 司馬遼太郎さんの小説は、テレビドラマや映画などで数多く映像化されている。俳優の高橋英樹さん(77)は司馬さん原作のNHK大河ドラマ「国盗り物語」(昭和48年)の織田信長役をはじめ、司馬作品のドラマの常連。小説もほとんど読破したという。「信長は演じがいのある役でした」と振り返り、「司馬先生の小説には日本を考える上でさまざまな示唆が込められています」と語る。(亀岡典子)

 《「国盗り物語」の織田信長を演じたのは29歳のときだった》

「司馬先生の小説は、歴史のなかに人間が描かれていてロマンがある。ワクワクしながら読みました」と話す高橋英樹さん=東京都港区(酒巻俊介撮影)
「司馬先生の小説は、歴史のなかに人間が描かれていてロマンがある。ワクワクしながら読みました」と話す高橋英樹さん=東京都港区(酒巻俊介撮影)

 ドラマの前半は、美濃国(現在の岐阜県)の戦国大名・斎藤道三を中心に描かれ、後半は信長が中心という構成でした。信長を演じるにあたっては、作品を読んだ上で、物語の舞台となった愛知や岐阜にも足を運びました。そこで、「司馬さんにあのネタを渡したのは私です」なんていう郷土史家の方々とお話しをして、その場所の空気や風、生活に触れることで人物を作り上げていきました。