
早くも興行収入が60億円を突破し、大ヒットしているアニメーション映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。庵野秀明(あんの・ひであき)監督(60)の独自の世界観と圧巻の映像美を、より強烈に印象づける役割を果たしているのが劇中のさまざまな場面で流れる音楽だ。これほど印象深い映画音楽は、どのようにして生まれたのか。長らく庵野監督とタッグを組んでいる作曲家、鷺巣詩郎(さぎす・しろう)さん(63)が秘密の一端を明かす。(文化部 石井健)
東京、パリ、ロンドン
「今、どちらですか?」
インタビューは、1都3県の緊急事態宣言が解除される直前、オンラインの会議システムを使って行なった。鷺巣さんは英ロンドン、仏パリ、東京に仕事場をもち、世界を飛び回っている。