ビジネス解読

通貨スワップ、クリアリング銀、パンダ債…日中ビジネス接近に潜む危うさ

 日中両国が、円と人民元を融通し合う通貨交換(スワップ)協定を約5年ぶりに再開することになった。安倍晋三首相と中国の李克強首相が10月26日の首脳会談で合意し、融資額の上限は日本とアジア各国との協定では最大規模の約3兆4000億円に膨らんだ。日本企業や機関投資家の中国ビジネスには追い風となりそうだが、急速な元安など中国ビジネスのリスクは大きい。また、米国と貿易戦争を繰り広げる中国に接近しすぎれば、米国の反発を招く恐れもある。

10倍に拡大

 スワップ協定では、市場で元を調達できなくなる緊急時に、日本銀行が中国人民銀行(中央銀行)から元を受け取って邦銀に供給し、人民銀は交換で日銀から円を受け取る。中国でビジネスする金融機関や企業の資金繰り悪化を防ぐのが狙いだ。