データで読み解く北朝鮮 公式報道検証重要性増す

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朝鮮戦争終結から65周年を祝い(北朝鮮は母国を解放した戦争に勝利したとしている)、金日成広場でマス・ダンスを踊る市民=7月、平壌(AP)

朝鮮戦争終結から65周年を祝い(北朝鮮は母国を解放した戦争に勝利したとしている)、金日成広場でマス・ダンスを踊る市民=7月、平壌(AP)

 長年、公開情報を通じて北朝鮮情勢を分析してきた礒崎敦仁(いそざき・あつひと)・慶応大准教授が25日までに、金正恩(キム・ジョンウン)政権7年間の特徴をまとめた。父親の金正日(ジョンイル)前政権と違い、政策のパターン化分析が難しいばかりか、脱北者が激減して金正恩朝鮮労働党委員長を直接知る大物脱北者が不在となった。このため、公式メディアが発する情報を検証し、情勢を把握することが重要だという。

 党機関紙「労働新聞」の論調や公開された写真、現地指導先から、金正恩政権下で強硬路線から対話路線へ、核ミサイル開発から経済建設へ転換している実態がみえてきた。