新時代

第4部 ポピュリズムの脅威(2) 移民を敵視、浴びる喝采

理性より感情。時代は「エモクラシー」に。

 欧州の難民危機、米国への不法移民流入は、ポピュリスト(大衆迎合主義者)に対して格好の攻撃材料を提供した。日本でも外国人材受け入れを拡大する改正出入国管理法が4月に施行された。社会の分断がいかに生じていくか、学んでおくべきことは多い。

 ハンガリーの首都、ブダペストの国立博物館は1848年革命の舞台である。ビクトル・オルバン首相(55)は革命記念日の3月15日、民族意識を鼓舞するこの建物の前で演説し、イスラム系移民への敵意をあらわにした。

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