ソウルから 倭人の眼

徴用工問題でサジ投げた韓国 「解決」は日本任せ

韓国・釜山の日本総領事館近くの公園前歩道に置かれていた徴用工像(今年3月、名村隆寛撮影)
韓国・釜山の日本総領事館近くの公園前歩道に置かれていた徴用工像(今年3月、名村隆寛撮影)

 いわゆる徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じた韓国最高裁判決の問題で、日本政府は韓国政府に対し、日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の開催に応じるよう要請した。しかし、「諸般の要素を考慮し慎重に検討している」という韓国が要請に応じることは期待できそうにない。徴用工訴訟への政府対応に首相自身が「限界」を認めた韓国は、問題解決の突破口を日本に求め、にじり寄ってきている。(ソウル 名村隆寛)

韓国が「限界」表明

 日本が仲裁委開催に応じるよう求めたのは、韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が15日に韓国メディアとの討論会で、韓国最高裁の確定判決を受けた政府対応について、「政府が対策を出すには基本的に限界がある」と事実上、サジを投げたことへの対応だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の指示で関係省庁や専門家らの意見を聞き、対応策を練ってきた李氏は「いろいろ論議をしたが、結論は限界があるということだ」と語った。