混乱3カ月近く 香港社会に広がる亀裂 

抗議集会に参加し、ライトを点けたスマートフォンを掲げる学生ら=2日、香港(AP)
抗議集会に参加し、ライトを点けたスマートフォンを掲げる学生ら=2日、香港(AP)

 【香港=藤本欣也】「逃亡犯条例」問題に端を発した香港の抗議運動が3カ月近く続いている。観光業など経済への影響が深刻化するだけでなく、デモ賛否で社会の二分化が進み、双方の対立が激化しているのが現状だ。混乱が長期化すれば、社会の亀裂が修復不能なほど広がりかねない。

 新しい学年が始まった2日、香港の中高生の一部が授業をボイコットした。しかし、中国本土に近い新界地区の学校に通う生徒(14)によると、「クラスの半分以上が中国本土からの新移民の子供たちで、彼らは授業のボイコットに参加しない」という。