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トランプ前大統領ゆかりのスケートリンクめぐる政争

米ニューヨーク市のウルマン・リンクでスケートを楽しむ市民=2016年(AP)
米ニューヨーク市のウルマン・リンクでスケートを楽しむ市民=2016年(AP)

 米東部ニューヨーク市で2月、トランプ前大統領ゆかりの企業が同市の委託を受けてセントラルパークで運営する2つのスケートリンクの閉鎖が発表され、その後、撤回される騒ぎがあった。トランプ氏支持者が連邦議会議事堂を襲撃・占拠した1月の事件を受けて委託契約の解消を急いだ市側の判断に、利用者が反発した。新型コロナウイルス対策で窮屈な暮らしを強いられる中、貴重な憩いの場である屋外リンクを政治的配慮で奪おうとする無神経さが嫌気された格好だ。(平田雄介)

NYタイムズ紙でさえ…

 騒動の始まりは、民主党のデブラシオ市長が1月13日、トランプ氏が創業し不動産投資などを手がける複合企業「トランプ・オーガニゼーション」と市が結ぶ業務委託契約を解消すると発表したことだ。デブラシオ氏は同6日の議事堂襲撃事件を共和党のトランプ氏が「扇動した」と断じ、「ニューヨーク市はトランプ・オーガニゼーションとは何の関係も持たなくなる」と宣言した。