世界の論点

G7外相会合

ロンドンで開かれた先進7カ国(G7)外相会合 (ロイター)
ロンドンで開かれた先進7カ国(G7)外相会合 (ロイター)

 5月3~5日にロンドンで開かれた先進7カ国(G7)外相会合は、中国による人権抑圧や東・南シナ海情勢について強い懸念を表明して中国を牽制(けんせい)。共同声明では「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、(中国と台湾の)両岸問題の平和的解決を促す」と明記した。英紙は米国の主導による西側諸国の結束を歓迎した。これに対し、中国は「中国の主権に対する乱暴な干渉だ」などとして自国の持論を展開している。

 ≪ポイント≫

 ・具体的な対中コンセンサスが欠落

 ・ワクチン特許で米欧に足並み乱れ

 ・西側が中露を排除すれば「悪夢」に

 ・中国は自国包囲網の切り崩し注力

英国 西側諸国が帰ってきた

 G7は外相会合で権威主義体制への対抗に向け、民主主義陣営の結束を確認した。だが、中国への具体的対処法についてコンセンサスは得られておらず、新型コロナウイルスのワクチン特許をめぐっても意見が対立。6月に英南西部コーンウォールで開く首脳会議(サミット)を前にG7間の亀裂が懸念されている。