将来を悲観 命絶つ母

発達障害を生きる(2)
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公園で寄り添う母親と息子(写真と本文は関係ありません)=大阪市天王寺区(鳥越瑞絵撮影)

公園で寄り添う母親と息子(写真と本文は関係ありません)=大阪市天王寺区(鳥越瑞絵撮影)

 平成26年6月、大阪府内の住宅街。夕方、仕事から帰宅した西野拓也さん(38)=仮名=は、目の前の光景を受け入れられず立ちすくんだ。

 3階の子供部屋で妻、明美さん=同、当時(33)が首を吊(つ)っていた。発達障害のある小学4年の長男、秀平君=同、当時(9)=を手に掛けての無理心中だった。2階の居間の食卓に置かれた遺書にはこう書かれていた。

 「こんなママで本当にごめんなさい。娘のことをよろしくお願いします」