核爆発で電磁パルス攻撃 試験設備が初の本格稼働、威力確認

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初めて本格稼働した、核爆発による電磁パルス攻撃の試験設備。アンテナの下にパルスが降り注ぐ=相模原市緑区

初めて本格稼働した、核爆発による電磁パルス攻撃の試験設備。アンテナの下にパルスが降り注ぐ=相模原市緑区

 上空で核爆発を起こし、広範囲で電子機器に被害を与える「高高度電磁パルス(HEMP)攻撃」に備えた試験設備が12月、国内で初めて本格稼働した。昨年秋に北朝鮮が攻撃を示唆したことで対策の必要性が認知され、民間企業がスイスから導入。北朝鮮の非核化が進まない中、最悪の事態に備えて防衛省や重工業、電力会社など幅広い関係者が高い関心を寄せている。

強力な電波の一撃

 HEMP攻撃は高度30~400キロの上空で核爆発を起こすことで行う。このとき熱線や衝撃波は地上に届かないが、同時に生じたガンマ線は地球の大気を構成する窒素や酸素などの分子に衝突。分子に含まれる電子がはじき飛ばされ、大きな磁場が発生することで、強力な電波の一撃である電磁パルスが地上に襲いかかる。