「大津事件」ニコライ皇太子 幻の旅程明らかに

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奈良県の資料には皇太子の肖像画も

奈良県の資料には皇太子の肖像画も

 明治時代に来日した際、警察官に斬りつけられ負傷した「大津事件」の当事者、ロシアのニコライ皇太子に関する資料が大阪府と奈良県で相次いで見つかり、水泡に帰した事件翌日からの歓待行事の詳細が明らかになった。一行が鉄道で奈良に向かう途中、未開通区間を人力車で移動する行程や、訪問予定先の神社仏閣が記されており、万全の準備を整えて歓待しようとしていた様子がうかがえる。   (岩口利一)

 今年は明治150年に当たることから、大阪府公文書館では明治時代に関連する企画展を3期に分けて開催。的場茂専門員が当時の資料を調べるなか、皇太子来日時の資料の存在が明らかになり、皇太子が大阪から向かう予定だった奈良県にも記録が残っていることが分かったという。