インフル薬の勢力図一変、塩野義「ゾフルーザ」が台頭

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インフルエンザが猛威をふるい、都内でもマスク姿で出かける人の姿が目立つ=東京・銀座(寺河内美奈撮影)

インフルエンザが猛威をふるい、都内でもマスク姿で出かける人の姿が目立つ=東京・銀座(寺河内美奈撮影)

 インフルエンザが猛威を振るう中、治療薬の勢力図が一変しつつある。昨年3月に発売された塩野義製薬の「ゾフルーザ」が売り上げを急速に伸ばし、中外製薬の「タミフル」や第一三共の「イナビル」などの既存薬はシェアを奪われている。ゾフルーザは服薬が1回で済むなど利便性が高いのが特徴で、早くも発売1年目でトップの地位を確立しつつある。

 「(医師や患者には)利便性や速やかなウイルス減少効果を、かなり理解して使っていただいている」

 塩野義が1月31日に開いた平成30年4~12月期決算のアナリスト説明会で、花崎浩二上席執行役員はゾフルーザの浸透状況をこう説明した。