発達障害「生きづらさ」を生きる 第2部(5)

高校でも通級指導 自立促す

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 ペンを持つ指先が小刻みに震えるほど力が入り、うまく字が書けない男子生徒。作業療法士がペンを握る部分に柔らかいグリップを取り付け、そっと介添えすると、今まで角張っていた字が、見違えるように丸みを帯びた。生徒の表情に、笑みが浮かんだ。

 通常の学級に在籍しながら別室などで授業を受ける「通級指導」。大阪府立柴島(くにじま)高校(大阪市東淀川区)では、発達障害やその特性がある4人の生徒が在籍し、作業療法士ら専門家の支援を受け、学業から日常生活の送り方までを学ぶ。

 文部科学省は義務教育の小中学校のみに設置していた通級指導を、平成30年度から高校にも拡大。財政的な事情などから小中学校に比べて発達障害児の支援態勢が後回しにされがちだったが、ようやく目が向けられた形だ。4月から通級指導教室を設置する府立岬高校(大阪府岬町)は、発達障害の生徒への効果を期待して水上スポーツ「サップ(SUP)」を昨夏から導入。いかだのようなボード上に立ち、オールをこいでプールを周回するもので、水中に落ちないようバランスを取ることで体幹が鍛えられるほか、ゴールする達成感が得られる。

《連載》発達障害「生きづらさ」を生きる

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