発達障害「生きづらさ」を生きる 第2部(6)

どう育てたら もがく親

ASDの子供を育てる父親らは「おやじの会」で、思いの丈をぶつける=2月、東京都内
ASDの子供を育てる父親らは「おやじの会」で、思いの丈をぶつける=2月、東京都内

 発達障害の子を、どう導き育てるのか。親も悩み学んでいる。だが、もがく親は少なくない。

 東京都内に住む、主婦の是枝早希さん=40代、仮名=も壁にぶつかった。長女(12)は、幼い頃からこだわりが強く、思い通りにならないと、物に当たり散らした。「箸の置き方が気に入らない」と何度も何度もじだんだを踏み、足をけがした。

 「大きくなれば性格も変わるだろう」と思っていたが、小学校に入ってもこだわりは続き、2年生の3学期から不登校になった。

 長男(10)もそうだった。幸い、1人遊びが好きで暴れるようなことまではなかったが、小学校入学から1週間で登校を拒否した。自閉症スペクトラム障害(ASD)。2人は発達障害の一つと診断された。

《連載》発達障害「生きづらさ」を生きる
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