本屋大賞・瀬尾まいこさん「血のつながりは関係ない」

今年の本屋大賞「そして、バトンは渡された」作家の瀬尾まいこさん=5日、大阪市中央区(前川純一郎撮影)
今年の本屋大賞「そして、バトンは渡された」作家の瀬尾まいこさん=5日、大阪市中央区(前川純一郎撮影)

 全国の書店員が投票で選ぶ「2019年本屋大賞」に輝いた奈良市在住の作家、瀬尾まいこさん(45)の小説『そして、バトンは渡された』(文芸春秋)。父親3人、母親2人、たくさんの親に“リレー”されて育った少女が主人公。数奇な運命だが、愛情豊かに育てられた彼女は、不幸オーラをまとわない。「親子の関係に血のつながりは関係ない」。そんな思いを温かな家族の物語に乗せて紡いだ傑作だ。(横山由紀子)

 家族とは、血のつながりとは、愛情とは。「日頃自分が感じている気持ちを書くことができ、その作品が評価されてうれしい」と瀬尾さん。本屋大賞の受賞については、「本を一冊一冊売ってくださっている書店員さんが選んでくれた賞だと思うと、ありがたさもひとしおです」と喜ぶ。