東京ディズニーシー

入園者頭打ち…規模拡大でライバルとの勝ち残り目指す

東京ディズニーシーの新テーマポート名称発表セレモニーに登場したミッキーマウスとミニーマウス=21日午前、千葉県浦安市(鴨川一也撮影)
東京ディズニーシーの新テーマポート名称発表セレモニーに登場したミッキーマウスとミニーマウス=21日午前、千葉県浦安市(鴨川一也撮影)

 オリエンタルランドが東京ディズニーシー(TDS)の大規模拡張プロジェクトに取り組む背景には、右肩上がりで伸びてきた入園者数に限界が見えてきた実情がある。平成31年3月期連結決算は過去最高の売上高と最終利益を記録したが、慢性的な混雑から入園者数は頭打ちとなりつつある。上海や香港のディズニーランドに競り勝つためにも、新規顧客の掘り起こしと併せ、受け皿の拡大は急務と判断した。

 「東京ディズニーリゾートを生まれ変わらせ、ゲスト(入園者)の体験価値を飛躍的に向上させる時期と位置づけている」。オリエンタルランドの加賀見俊夫会長兼最高経営責任者(CEO)は21日、新エリアの起工式後に述べ、今回の拡張計画に意欲を示した。