新時代

第8部 宇宙の攻防(5) 宇宙の未来読み解く鍵

 ■日本の科学力に海外研究者も期待

 宇宙はどのように生まれ、未来はどうなる。この究極の問いに挑む研究が、重要な局面を迎えている。「暗黒物質」などの謎の解明に向けて世界がしのぎを削る中で、科学力の低下が叫ばれる日本は存在感を発揮できるのか。

 標高5千メートルを超える南米チリのアタカマ高地で昨年末、日米欧などが開発した観測装置「ポーラーベア2」が動き出した。誕生直後の宇宙から届く「原始重力波」と呼ばれる時空のゆらぎを捉える望遠鏡だ。

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