歴史に消えたうた 唱歌、童謡の真実

(15)「この道」樺太から台湾 亡き母を想う歌

台湾の公学校唱歌集(東書文庫蔵)
台湾の公学校唱歌集(東書文庫蔵)

 詩人の北原白秋(はくしゅう)(1885~1942年)は、大正14(1925)年8月、鉄道省(当時)主催の樺太(からふと)観光団に加わり、高麗(こま)丸で横浜港から出航した。

 旅行は約1カ月間に及び、(南)樺太ではロシアとの国境線(北緯50度線)近くの安別から真岡(まおか)、豊原、大泊(おおどまり)…。海豹(かいひょう)島ではオットセイのハーレムも見学した。さらに、オホーツク海を南下して北海道へ渡り、島内を周遊する。