偏西風

高知「二拠点居住」の取り組み 幸せな思い出は復興を支える 大阪本社写真報道局長・堀川晶伸

岡山県倉敷市真備町で行われた洗浄会の様子=平成30年11月(渡辺恭晃撮影)
岡山県倉敷市真備町で行われた洗浄会の様子=平成30年11月(渡辺恭晃撮影)

 春は出会いの季節。新型コロナウイルスの影響で、中止や延期、縮小したところもあるが、入学式や入社式に臨んだ人も多いはずだ。そうした節目に欠かせないのが記念の写真だろう。かけがえのない今を残す一枚の価値は計り知れない。仕事柄、写真が持つ力には敏感なつもりでいたが、最近取材した取り組みを通じて「思い出」を残すことの意味を再発見させられた。

 高知県四万十(しまんと)町の志和地区。沿岸に位置し人口約250人の同地区は、南海トラフ地震が発生した場合、震度6強、最大15メートルの津波が想定されている。この地区で現在、進められているのが、付近の高台の空き倉庫や空き家を復興に備える場として利用。アルバムなど思い出の品を保管したり、災害後の生活拠点として整備しておく「二拠点居住」の取り組みだ。