異臭が漂う「夢の歯ブラシ」って…購入型CFの落とし穴

出資者の男性が粗悪品と訴える、マウスピース型歯ブラシの紹介画面(CFサイトより)
出資者の男性が粗悪品と訴える、マウスピース型歯ブラシの紹介画面(CFサイトより)

 インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)で、トラブルが多発している。投資の見返りにもらえるはずだった商品が届かなかったり、粗悪品が届いたり-。抗議しようにも相手と連絡がつながらず、資金を持ち逃げされるケースも。コロナ禍でも手軽に事業資金を集める方法として利用者が急増したCF。専門家は「信頼できる事業者にのみ投資してほしい」と注意を呼びかけている。(土屋宏剛)

「手口はまるで詐欺」

 「時代を変える、革新的な歯磨きをあなたに」「世界初!完全一体型ハンズフリー歯ブラシ」

 東京都西東京市に住む会社員の男性(34)は、こんな宣伝文句で支援者を募るCFを仲介サイトで目にした。マウスピース型の全自動歯ブラシの開発資金として約100万円の資金が要ると説明。くわえるだけで歯を清潔な状態に保つことができるという触れ込みを信じ、平成30年6月に約2万円を投資した。

 後日、CFの事業者側から目標額の20倍の約2千万円が集まり、年内に商品を配送するという連絡が届いた。期待に胸を膨らませたが、生産が始まると「バッテリーの不具合」「工場が止まった」との情報が伝わり、怪しい雲行きに。