災害級の豪雪もたらす「JPCZ」 警戒すべきメカニズム

 異常気象の要因となりうる「ラニーニャ現象」が今年も発生し、今冬の間、続くとみられている。平成30年2月に北陸を中心に被害をもたらした豪雪の際もラニーニャ現象が発生しており、北陸では雪への警戒感が高まっている。だが、福井地方気象台によると、もっとも注意すべきは「JPCZ」の発生だという。

日本海寒帯気団収束帯 (JPCZ) が発生した際の衛星写真。福井県を中心に北陸地方に大雪をもたらした =平成30年2月5日午前9時(福井地方気象台提供)
日本海寒帯気団収束帯 (JPCZ) が発生した際の衛星写真。福井県を中心に北陸地方に大雪をもたらした =平成30年2月5日午前9時(福井地方気象台提供)

大災害だった豪雪

 平成29年から30年にかけて日本国内で大雪が降り、特に北陸地方は30年2月4~8日、上空に強い寒気が流れ込み、豪雪に見舞われた。福井市内では7日に最深積雪147センチを記録し、昭和56年の「五六豪雪」以来となる140センチ超の積雪となった。

降りしきる雪の中、多くの人が除雪作業に追われた =平成30年2月6日、福井市
降りしきる雪の中、多くの人が除雪作業に追われた =平成30年2月6日、福井市

 福井県を縦断する北陸自動車道は通行止めとなり、並行する国道8号に車が集中。その国道8号では車が雪で進めなくなり、6日から9日まで66時間通行止めになり、最大1500台が立ち往生した。

 主要道のまひで、灯油やガソリンをはじめとする生活物資の流通が滞り、企業は休業、学校では休校が余儀なくされ、県民生活は混乱に陥った。

 このときもラニーニャ現象が確認されていただけに、今年も大雪への警戒感が高まっている。

温暖化の影響

 ラニーニャ現象では、太平洋の東部、中部の海面水温が低くなる一方、西部熱帯域では海面水温が高くなり、この海域での積乱雲発生が多くなる。この影響から偏西風が蛇行。ちょうど日本付近で南側に下がる流れになり、日本列島の上空に大陸から寒気が流れ込みやすくなる。

 そうすると今年も寒い冬になると思ってしまうが、そうでもないようだ。