withコロナ時代の健康相談

第1回 全国3000人アンケート「新型コロナ:こころと身体の健康調査」から見えてきたもの

 新型コロナウイルスがパンデミックを起こしてから1年が経過しました。コロナ禍が健康面や精神面などに影響を与える中、産経新聞社では、大阪病院・西田俊朗院長が読者の皆さまからの質問にお答えする「withコロナ時代の健康相談」を開始しました。まずは昨年11月、産経新聞社と西田院長が共同で行ったインターネット調査「新型コロナ:こころと身体の健康調査」に寄せられた回答から、人々の健康意識や行動様式などの変化を読み解きます。

 今回のアンケートは22もの設問があり、調査期間もわずか9日間だったにもかかわらず、3118件もの回答を頂きました。地域も北海道から沖縄まで、年齢層も20代から70歳以上と幅広く、皆さまの健康への関心の高さがうかがえました。

 まず、コロナの流行で先行きに不安を覚えた方や、ストレスが溜まったと答えた方が、それぞれ3割程おられました。

 加えて、外出や行動制限により太ったとか、足腰が弱くなった方も、それぞれ4人に1人の割合で認められました。「体調や気持ちの変化は無い」という方は26.5%で、多くの人がコロナによりこころや身体に影響を受けており、そのインパクトの大きさを物語っています。また、不安やストレスなど精神面に変化が出たと回答した方は、女性の方が男性より10%程多く、女性のセンシング(感受性)が高いことが分かります。

 興味深いことに、ストレスでよく食べるようになったとか、運動不足で体重が増えた方がいる一方、ダイエットをして体重を減らした、散歩などの運動を増やした、という方も同じ位いらっしゃいました。

 私の身近なところでも、お腹が出てきた人がいる一方で、スリムになって「コロナダイエットです」と言う人もいます。このアンケートでも、「同僚や友人と話す機会が減った」と答えた方が多くいますが、「家族との会話の時間が増えた」という方もいます。コロナの逼塞(ひっそく)状況の中、健康意識への認知や反応が二極化しています。

 また、これまでは体調を崩したり、病気への不安が出たりした場合、7割の方が家族や親族に相談し、4割の方がかかりつけ医に相談していました。

 しかし、コロナ禍の現在では、健康への不安や体調の変化があっても、半数以上の方が誰にも相談せず抱え込んでいるようです。

 このたび、皆さまからのメール相談を受ける場所を開設しました。個々の事例に具体的に、とはいきませんが、多くの方が抱える健康課題に答えて参りたいと思います。ぜひご活用ください。(大阪病院 西田俊朗)