大阪・難波や京都市内を歩くと、ほんの1年前まで、インバウンド(訪日外国人客)でにぎわっていたのが嘘のようだ。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、人の世界規模での往来を制限し、右肩上がりの業績を誇っていた観光業界は冷や水を浴びせられた。ただ、このひたすら静かな時間が、インバウンド急増で浮上したオーバーツーリズムなどの課題の解消について考える期間になるという指摘もある。 (藤原由梨)
相互理解しながらマナーを啓発
寺院を訪れた訪日客が、静かにお祈りすべき堂内で飲食したり、大声で会話をしたり。また、撮影禁止エリアでの撮影や、飲料カップの放置などのマナー違反も目につく。短編動画「Seeing Differently(シーイング ディファレントリー、違いを見つめる)」の一場面だ。