浪速風

世界文化遺産で楽しむ歴史上の人物の物語

 仁徳天皇の皇后イハノヒメはやきもちやきだった。『古事記』は「言立(ことた)てば、足もあがかに嫉(ねた)みたまふ」と書き、妃の噂が立つと足をばたつかせて嫉妬し、宮中に入れなかったと伝える。その皇后の留守中、天皇は皇女ヤタノワカイラツメを召して寵愛し、それを伝え聞いた皇后は宮中に戻らなかった。『日本書紀』によると、天皇の迎えにもイハノヒメは「ともに后でいたくない」と応じなかった。