浪速風

東京医科大が… 女子学生にエール

 当然といえば当然の結果だろう。今春の東京医科大の入試結果が公表されたが、医学部医学科の受験生に占める合格者の割合は男子19・8%、女子20・2%でほぼ同じだった。去年は男子の合格率が女子の3倍超だったというから、いかに不公平な入試が繰り返されていたかがわかる。ようやく平等なスタートを切った学生らにエールを送りたい。

 ▼十数年前、女性医師の就労問題を取材したことがある。女性が増える一方で働き続けることは難しく、このままでは医師不足に陥る-と警鐘を鳴らす人が少なからずいた。まさか、医師になる前の大学受験段階で不正が行われることになろうとは、当時想像もしなかった。