浪速風

大阪で生きる渋沢翁の先見の明

 新一万円札の肖像になる実業家、渋沢栄一は関西では京阪電気鉄道の創立委員長として知られるが、それは官の壁に挑んだ歴史だった。「到底東海道鉄道ノ能ク独リ負荷スル所ニアラス」と、京都-大阪の輸送力が将来的に不足するとみて民間資本の鉄道の必要を説いたが、一度は官設鉄道と競合するとして不許可となった。