浪速風

終戦の日と夜間学校の戦争孤児

 「胸のところにねェ、氏名と生年月日を書いた布が縫いつけてあったそうです。名前を訊かれても『マコちゃん』としか言えんそうやったから」(『骸骨ビルの庭』から)。戦争を知らない世代ゆえ、戦争孤児のなんたるかを宮本輝さんの小説で知った。平成21年の司馬遼太郎賞受賞作である。