浪花風

リタイヤ医師に客室乗務員 “見立て”の代役、医療現場での活躍に期待

 茶の湯に「見立て」という言葉がある。本来、茶道具ではないものを茶道具に見立てて使う工夫のことで、表現の一つでもある。千利休が水筒として使われていたヒョウタンを花入れに使ったのは有名だ ▼新型コロナウイルスの感染拡大で人手が不足するなか、米国ではリタイアした医師や看護師らに呼びかけたところ、何万人という元医療従事者らが手を挙げた。英国でも航空会社の客室乗務員を医療現場に投入するという。具体的にはベッドシーツの交換などの支援業務らしいが、飛行機の運休が相次ぐ中で有効な人材活用法だ。ある種の「見立て」であり、余った労働力を生かすいい知恵である