浪速風

緊急速報や避難アナウンスより隣人の「逃げましょう」

 タタ・タタ・ターン。通勤電車の中で急に携帯電話の緊急速報が鳴り始めた。眠気も吹っ飛ぶ大音量で、乗り合わせた何十人分の音が少しずつずれて聞こえてくるさまはまるで輪唱のよう。驚いて思わず顔を上げたのだが、以外にも数人と目があっただけだった。どうやらこの警戒音にも多くの人は慣れ始めているらしい