安倍首相の提案で前進 平和条約、来年6月合意目指す

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(左)14日、シンガポールでロシアのプーチン大統領と会談後、取材に応じる安倍首相(共同)。(右)会談で安倍首相の言葉に耳を傾けるプーチン大統領(AP)

(左)14日、シンガポールでロシアのプーチン大統領と会談後、取材に応じる安倍首相(共同)。(右)会談で安倍首相の言葉に耳を傾けるプーチン大統領(AP)

 シンガポールで14日に行われた1時間半にわたる日露首脳会談で、北方領土問題で強硬姿勢を崩さなかったプーチン露大統領が、ついに3年内に平和条約を締結する方針に同意した。安倍晋三首相は来年6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせてプーチン氏と北方四島の帰属と平和条約締結について大筋合意を目指す意向を固めている。日露交渉は一層加速するとみられ、戦後70年超を経て日露関係は大きな転換点を迎える。(シンガポール 小川真由美)

 「もう歴史的なピンポンはやめよう。2人の間で領土問題に終止符を打つべきだ」