政局最前線

動き出した「ポスト安倍」たち 首相「運は自ら呼び込むものだ」 各派の合従連衡も

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自民党の全国幹事長会議であいさつする安倍首相。左は岸田政調会長=9日午後、東京・永田町の党本部

自民党の全国幹事長会議であいさつする安倍首相。左は岸田政調会長=9日午後、東京・永田町の党本部

 統一地方選と参院選が続く12年に1度の「亥年選挙」の年を迎え、自民党では早くも「ポスト安倍」をめぐる綱引きが始まった。安倍晋三首相(自民党総裁)の総裁任期は平成33年9月とまだ先だが、参院選に大敗すると政局が流動化すると踏んでいるからだ。各派領袖は次期総裁選の主導権をめぐり合従連衡に動き出しており、各地で火花が散り始めた。=文中敬称略(長嶋雅子、田中一世)

 1月30日夜、東京・赤坂の料亭「浅田」で、首相の安倍は、「ポスト安倍」の1人であり、宏池会(岸田派)を率いる政調会長、岸田文雄と向き合った。当選同期ではあるが、先の総裁選で岸田が出馬するかどうか逡巡したこともあり、しこりはなお残る。