
安倍晋三首相は1日、産経新聞の単独インタビューに応じ、新元号を「令和(れいわ)」に決めたことに関し「深く悩む時間が長かった」と述べた。一方で「多くの方々が、どういう元号がよいか投票や予想するなど前向きに考えてくれた。元号のよさを国民に認識してもらえた」とも語った。主なやり取りは次の通り。
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--新元号に込めた思いは。改元を機にどのような日本にしたいか
「今回は歴史上初めて、国書を典拠とする元号を決定しました。万葉集は1200年余り前のものですが、一般庶民も含めて、地位や身分に関係なく幅広い人々の歌が収められています。まさにわが国の豊かな国民文化を象徴する、世界に誇るべき国書だと思います。わが国の悠久の歴史、薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄は、しっかりと次の時代にも引き継いでいくべきだと考えています」