偏西風

堀川晶伸 ダブル選圧勝に見る「大阪」性

グリコの看板を背に両手を挙げ、ポーズを取る観光客ら。大阪の人気ナンバーワンスポットは終日大にぎわいだ(渡辺恭晃撮影)
グリコの看板を背に両手を挙げ、ポーズを取る観光客ら。大阪の人気ナンバーワンスポットは終日大にぎわいだ(渡辺恭晃撮影)

 ■維新「奇手」 なぜ刺さった

 「奇手」という言葉で語られた選挙は、それほど多くないだろう。しかもそれが大勝をもたらした。

 大阪府知事と大阪市長が任期途中で辞職し、立場を入れ替えて出馬するダブル選が4月に行われ、知事、市長選とも仕掛けた大阪維新の会が勝利した。同じ日程の府議選では単独過半数を回復、市議選も過半数まで2議席に迫った。

 ダブル選勝利の勢いは、続く衆院大阪12区の補選や府内各市の市長選、市議選にも及んだ。両首長の4年の任期を確保するための維新の異例の戦略が的中したことになる。

 期間中、反維新の陣営は「知事と市長の立場を軽視している」と批判した。しかし、産経など6社による事前の世論調査では、立場を入れ替えて立候補したことについて46・3%が「理解できる」と回答。「理解できない」の44・2%をわずかだが上回った。

 なぜ「奇手」を選んだにもかかわらず、維新は有権者の理解を得ることができたのか、そして「理解できない」はずの人々からも得票できたのか。そこに維新の圧勝を読み解く鍵があるような気がしている。

 ◆変化による期待感

 今回、維新に投票した有権者の動向を一言でいえば現状の容認と今後の期待感に尽きるのではないか。