10月12日

産経抄
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 先祖の話ができる人はうらやましい。10日、87歳で亡くなった初代内閣安全保障室長の佐々淳行(さっさ・あつゆき)さんのルーツをたどると、織田信長の下で数々の戦功を挙げた佐々成政に行き着く。後に豊臣秀吉によって切腹に追い込まれる悲劇の武将である。

 ▼司馬遼太郎の『翔ぶが如く』にも登場する友房は、祖父に当たる。西南戦争で西郷隆盛側につき、奮戦した。重傷を負って監獄に収監されるもやがて許され、国会議員として活躍する。佐々さんは、そんな武人の血筋に導かれるように警察官僚への道を選んだ。