10月30日

産経抄
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 日本からブラジルへの移民は、110年前に始まった。コーヒー農園での重労働に耐えかねて、都会に逃げ出す人も少なくなかった。彼らの多くがクリーニング店の商売を選んだ。ポルトガル語を話す必要がなく、日本人の器用さを生かせるからだ(『ブラジルの流儀』和田昌親著)。

 ▼そんな日系人が経営するクリーニング店で、12歳の少年が働き始めた。後に労働組合の活動家を経て大統領となる。2期8年にわたり左派政権を率いたルラ元大統領である。