11月2日

産経抄
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 8代将軍徳川吉宗によって江戸町奉行に登用された大岡越前守忠相(ただすけ)といえば、名裁判官として名高い。「大岡裁き」の数々は、講談をはじめ、映画、ドラマでおなじみである。

 ▼もっとも歴史学者の故大石慎三郎さんは、むしろ「政策官僚」として高く評価していた。当時の幕府にとって、最大の懸案は物価の安定である。享保9(1724)年に幕府が出した「物価引下げ令」は、大岡忠相の意見を全面的に取り入れたものだった。